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2025年7月12日(土)18:00~
昨年に引き続き山形県より高畠ワイナリーより醸造家の小原さま、営業の佐藤さまをお迎えし、おさけとでは2回目のメーカーズディナーを開催いたしました。
今回の会場は、横に広がりのある「和食日和おさけと 霞ヶ関」。
その空間構造を活かし、当日は3つのエリアに分けて、それぞれのスタイルでワインと交流を楽しんでいただきました。
ひとつは、ワインとお料理をご提供する立食形式のエリア。
もうひとつは、プロジェクターで映像を投影しながら、まるで現地を旅するような“疑似ワイナリーツアー”を体験できるエリア。
そして最後は、お客様同士がゆったり歓談できるスペースです。
また、当日はIMADEYAの大川さまにもワインサーブでご協力いただき、和やかで心地よい雰囲気の中、高畠ワイナリーの魅力を身近に感じられる、温かなひとときとなりました。
高畠町産ぶどうと山形県産ぶどう3品種をアッサンブラージュしています。
香りと口当たりの穏やかなスパークリングワインでまずは乾杯です。
お好きなタイミングでお好きなお料理、ワインをお楽しみいただきつつ、各ワインにおすすめのペアリングもご紹介させていただきました。
スパークリングにはフレッシュなレモンで〆た真鯛を、塩と新潟の出汁醤油「和院醤油」の2つの味で。
地元・山形の紹介や当日のワインについて、小原さまにプロジェクターを使って解説をしていただきました。
お客様には解説を聞いていただきつつ、お好きなタイミングでお食事を取っていただき、ワインとお話をお楽しみいただきました。
まずは当日ご提供したワインのご紹介をいたします。
高畠町でも標高が高い山際に位置する、上和田地区の契約農家が栽培したピノ・ブラン種を使用。
徹底した栽培管理と選果を行うことで、フルーティーで上品なワインに仕上がっています。
大浦亮一氏圃場、改植して5年目のヴィンテージです。
白桃や洋梨、優しく感じるパッションフルーツや蜂蜜の香りに、新樽熟成によるバニラやトーストの香りが合わさり複雑な印象。
厚感のあるリッチな質感と、凝縮した果実の旨味を感じます。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランの3種類の高畠町産のワインを使用。
ブルーベリーやカシスなどの黒系果実の濃厚な香りとバニラ、1トーストの香りが融合。
凝縮感のある果実の質感と柔らかく滑らかなタンニンが調和したフルボディのワインです。
しっとりと蒸した大山鶏・色とりどりの夏野菜を、「おさけと」らしく塩麹で和えました。
葡萄のポテンシャルを活かせるよう最良の抽出と樽熟成を経て、力強いがしなやかで、幾層にも重なった複雑な味わいと風味豊かな赤ワイン。
凝縮した黒い果実とカベルネ・ソーヴィニヨンらしい、しっかりとした骨格、滑らかな口当たりで甘さも感じ取ることが出来ます。
力強いタンニンと厚みのあるフルボディタイプの赤ワインです。
宮崎牛のたたきを、新牛蒡、エリンギをそれぞれ巻いて食感の違いを愉しめるようにしました。
こちらは30年熟成された味醂をバルサミコ酢と混ぜた、コクのある少し甘酸っぱい大人のソースで。
こちら今回のイベントの目玉の限定流通の商品です。
2023年早朝収穫のぶどうを使用。
パイナップルなど熟した果実と、樽由来のバニラやナッツなどの香り。
上品な酸味と複雑で強い味わいです。
2012年の「ガレージステワイナリー構想」から、自分たちが栽培に手をかけた自社圃場のぶどうだけを原料とし、「高品質」「小ロット」「非安定供給」と徹底的に手をかけ、これまでになかったプレミアムワインを醸造していくという考えの元、既存の自社醸造ワインと一線を画すブランドとしてリリース。
https://takahata-winery-club.com/item-detail/1740600
骨が硬く脂がのった白身魚が合うとのことで、おさけとでも普段から人気の銀鱈西京を合わせました。
アプリコット、熟した白桃、ドライフルーツ、ハチミツを思わせる凝縮感溢れる香りと、自然な恵みがもたらす上品な甘さが特徴の極甘口なデザートワインです。
こちらはイベントの一番最後にご提供。
ブドウは収穫されたのち、即座に凍結されたものを時間をかけ、ゆっくり解凍しながら搾汁し、糖分が高く濃厚な果汁を抽出する『クリオエクストラクション(凍結搾汁法)』を採用されています。
ワインにしっかりとした甘さがあるので、少しビターなデザートを合わせました。
今回のイベントでは、高畠ワイナリーを訪れたかのような“疑似ワイナリーツアー”もご体験いただきました。
プロジェクターを使って、現地の映像を見ながら山形の風土やワイナリーの設備、イベント数日前に撮影されたばかりの自社圃場の様子などをご紹介。
高畠ワイナリーでは、実際にワイナリー見学ができるのはもちろん、
ワインができるまでの工程を学べるセミナーや、スタッフ・醸造責任者によるテイスティングイベントも随時開催されています。
テイスティングルームでは、ガラス越しにワインの充填機器や貯蔵タンクを見ることができ、地下には見学可能なセラーも完備。
さらに、9月〜10月には自社圃場での収穫体験も実施されるなど、お客様がワインの世界に気軽に触れられる機会が数多く用意されています。
当日は、そんなワイナリーの魅力をぎゅっと詰め込んだ映像とともに、現地を旅するような感覚でお楽しみいただきました。(もちろん小原さまの解説つき)
改めて、ご参加いただいた皆様、高畠ワイナリーの小原さま、佐藤さま、2週連続で「おさけの会」にご助力いただいたIMADEYA大川さま、ありがとうございました。
今回は「おさけの会」初の立食スタイルということで、スタッフも当日始まるまでどんなイベントになるのか不安な気持ちもありつつの開催でした。
実際始まってみると、ワイナリーさんの話に耳を傾ける方もいれば、初対面同士でも笑顔で交流される姿も見られ、思い思いの時間をお過ごしいただけたようでほっと一安心。
お料理は、ワインのラインナップに合わせて、まずワイナリーのお二人にそれぞれの銘柄に合う食材を挙げていただき、それをもとに、お酒好きの料理長が一つひとつのワインとの相性を考えながらメニューを組み立ててくれました。
立食形式でも楽しみやすいよう、フォークやピンチョスで食べられる工夫も。
軽くつまみたい方向けにミックスナッツもご用意。
また、今回はお客様が好きなタイミングで料理を手に取れるスタイルだったため、温かいうちに楽しんでいただけるのはもちろん、冷めても美味しさがしっかり伝わるよう味付けや仕立てにもこだわりました。
おかげさまで「どの料理も美味しかった」とご好評をいただき、個人的には「大山鶏と夏野菜の塩麹蒸し」が特に絶品でした…!
ワインの解説タイムや疑似ワイナリーツアーのコーナーではお客様からのご質問も多く寄せられ、高畠ワイナリーのお二人にはたっぷりとお話しいただきました。
それでも「まだまだ聞きたい!」と思うほど、時間が足りなく感じるほどの充実ぶり。
お話を聞けば聞くほど、実際に山形・高畠の地を訪れたくなるようなお話をたくさん伺えました。
スライド資料や動画の作成にもかなりお時間を割いていただいたのではないでしょうか。
本当にありがとうございます。
高畠ワイナリーの魅力と和食のペアリングを、五感で味わっていただけた一日となりました。
これからも、全国の造り手の方々とともに、その土地の魅力や旬の味わいを楽しめる「おさけの会」をお届けしてまいります。
また次回、皆さまとご一緒できるのを楽しみにしております。