
トピックス
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日本酒と和食の至高のペアリングをお楽しみいただくイベント「おさけの会」。
今回は、我々株式会社fermataが昨年、事業譲受した新潟県で140年の歴史をもつ「たからやま醸造」より、杜氏の渡邉氏を三越前店に迎えました。
杜氏とともに、杜氏の大学からの友人、兼、旧・宝山酒造の営業、兼、現在は営業もしつつおさけとでホールにも立っている若松さんのお二人に、蔵のことやお酒のことをたっぷり語っていただきました。
Makuakeで先行販売されていた本イベントの参加権をご購入いただいていたたからやまファンの皆様、たからやま醸造の蔵見学に行ったことがあるというお客様、何度か「おさけの会」にご参加いただいたことのあるお客様などなど、「おさけの会」史上最大の、総勢45名様にご参加いただきました。
たからやま醸造についてはぜひ下記をご覧ください。
今回はいつもの「おさけの会」とは少し趣向を変えて、今期仕込んだお酒を、仕込んだタンクごとに順番にご提供いたしました。
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル 新之助 | 新之助 | 新之助3本中一番甘い |
飯米「新之助」を使用した日本酒は、この日は3本ご用意。
上品でやわらかい甘みが特徴的でした。
のっぺは家庭によって具材も味つけも違うそうです。
温かく優しい味わいの潮汁とともに。
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル コシヒカリ | コシヒカリ | アルコール度数が高い |
このお酒の紹介中、社長と若松氏と私は杜氏の言葉に「!?」となりました。
「実は社長にも言ってなかったんですが、水の分量を間違えてしまって(水が少なかった)アルコール度数が高くなっちゃいました!」
まさかの衝撃発言に場が沸きました。(笑)
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル 新之助 | 新之助 | 僅かな差だが新之助3本中一番アルコール度数が低い |
1号と同じく米袋ラベルの新之助。
飲みやすく優しい味わい。1号のほうが甘みが際立っているような気がしました。
たからやまの清酒に漬けこまれた蛍烏賊を、この日は天婦羅に。(清酒漬けの珍味はたからやまの蔵売店でお求めいただけますよ)
「たからやまの酒粕クリームチーズ和え」はおさけと店舗でもいぶりがっこと混ぜてご提供している店舗もありますが、イベントではレーズンなどを混ぜ込み、大人のおつまみに。
地元新潟市西蒲区の永塚(えいずか)さんが栽培しているキウイをふんだんに混ぜ込んでいる麹甘酒。
プレーン味を、普段おさけとのランチ御膳におつけしています。
おさけとでもひそかに人気の商品です。
今回ご提供したキウイの甘酒は、キウイの酸味と甘酒の甘みとのバランスがばっちりです。
ノンアルコールですが、酒好きの中の人のおすすめ商品です。
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル 新之助 | 新之助 | 新之助3本中一番米が溶けた |
新之助の三本目は、造りの際一番米が溶けたとのこと。
杜氏曰く「年々米が溶けにくくなっているとよく言われるが、自分が酒造りを始めてから溶けやすいと思ったことはあまりない」ということなので、”その中ではまだ溶けた”、ということなのでしょう。
旬の初鰹を、ちょっぴりピリ辛のタレと崩し豆富とともに和えて、たっぷりの薬味とともにお召し上がりいただきました。
見た目も味も、食欲と酒欲をそそります。
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル コシヒカリ | コシヒカリ | 雑味が少ない |
コシヒカリで仕込んだお酒の二つ目。
米の旨味や甘みが明瞭に感じられつつも、後味がすっきりです。
脂がしっかりとのった旬の鰆。
ふっくらとした身の甘みと、カリッとした衣のコントラスト。
口に運べば、香草の爽やかな香りがふわりと広がり、春の陽気を思わせる一皿です。
イベント当日はほんのり雨でしたが・・。
【仕込みタンク】 | 【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
6号 | たからやま 純米酒 | 越淡麗 | 今期では初の酒米を使用した仕込み |
7号 | たからやま 純米酒 | 越淡麗 | 今期仕込みの中で一番辛く、アルコール度数も一番高い |
8号 | たからやま 純米酒 | 越淡麗 | 精米歩合も絡めると6種類の米を使って仕込んでいる |
「たからやまの緑のお酒」で親しまれている純米酒。
新潟の女将さんは化粧水に使ったりもしていて(女将さんはお肌つるピカです)、たからやまファンも飲むだけではなく色々な使い方をしているそうです。
7号のお酒は19度とアルコール度数はかなり高め。
「水で割るのもアリ」とのことで、お試しいただいているお客様もいらっしゃいました。
8号のお酒は、販売していないこの日しか飲めないお酒でした!
姫玉蜀黍とえんどう豆などの白和え。
黒コショウがぴりりと効いて、食べ飽きしません。
優しい塩味の出汁に、旨みたっぷりの合鴨つみれと甘みのある春キャベツが溶け合う、ほっとする一品。
合鴨のつみれはふんわりと柔らかく、噛むほどにコクのある脂と旨みがにじみ出ます。
春キャベツは煮込むことでとろけるように甘くなり、出汁にまろやかな風味を添えています。
今回の「おさけの会」は、ペアリングについては度外視して献立、お酒を組んだのですが(シンプルにお酒を仕込んだ順番でご提供したため)、旨味のしっかりのった純米酒との相性が抜群でした。
【商品名】 | 【使用米】 | 【造りの特徴】 |
TAKARAYAMA米袋ラベル コシヒカリ | コシヒカリ | 今期仕込みの中で一番サッパリで呑みやすい |
最後のお酒はコシヒカリ使用の3本目。
さっぱりすっきり飲みやすく、締めにちょうど良い、重すぎないお酒でした
ふのり(布海苔)をつなぎに使った、独特のコシとつるりとしたのど越しが魅力のふのり蕎麦。
薬味には、シャキッとしたネギの辛味と香ばしいごま、そしてピリッと刺激的な洋からし。
とくに洋からしは、新潟ならではの組み合わせで、蕎麦つゆに溶かすと味が引き締まり、食欲をそそるアクセントになります。
一説には、からしの辛味がつゆに溶けることで味が引き締まり、ふのりのぬめりと調和しやすくなるためと言われています。
SAKEICEさんと、たからやま醸造のコラボ商品。
たからやまの普通酒を贅沢にバニラアイスに混ぜ込んでいる日本酒アイスです。
芳醇な香りと甘みを楽しめる大人のデザートです。(アルコール度数3~4%を含みます)
こちらはおさけと店舗でも普段からご提供している商品です。
冷たいアイスでお口の中がさっぱりになったところで、この日の御食事、お酒は全て〆となりました。
改めて、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
「おさけの会」史上最大規模での開催。
ハラハラドキドキの始まりを迎えましたが、始まってみればなんのその、杜氏のトークに皆さん夢中。
この日、杜氏にはほぼずっとマイクを使用してお酒のトーク、お客様からのご質問にお答えいただきました。
普段の杜氏を知っている社長や若松さんからは、「あんなに喋れると思わなかった!」と言われていました。
造りの話から、蔵の破産申請にいたるまで→復活の話、ここには書けないぶっちゃけトークなどなど、イベントでしか聞けないお話がたっぷり。
リアルイベントの良さを存分に発揮できたのではないでしょうか。
おさけとスタッフ側の目線でのちょっとしたエピソードでいうと、まず数週間前、「存在するはずのマイクは今どこにある・・?」というところからバタバタ劇が始まりました。
日本橋店の奥深くに眠っていたマイクを発掘してもらい、説明書が無かったので使い方を調べ、しかし充電器が見つからず。
手持ちのケーブルをてきとうにつないでみたらスピーカーの起動音が!
声を出して喜びました。
(さすがに3時間近く杜氏に大きな声で話していただくのは無理難題にもほどがあったので…。)
イベント開始後も小トラブルがちょこちょこありつつ、とにかく無事に終わるように願いながら進行をすすめていきました。
当日はかなりタイトなスケジュールだったので、お客様にも多少なりともご負担をかけてしまったのではないでしょうか。
それでも最後は皆様に笑顔でお帰りいただくことができ、大変ホッとしています。
今後の改善点をしっかり洗い出して、また次の「おさけの会」に臨みたいと思います。