ジャーナル
【兵庫県 本田商店】龍力 播州辛口 特別純米 ひやおろし
ようやく少しずつ過ごしやすい気候になってきました。
日ごとに涼しくなるこの季節、日本酒好きにとって楽しみのひとつが「ひやおろし」です。
今回は、兵庫県の名門酒蔵・本田商店が手がける「龍力 播州辛口 特別純米 ひやおろし」をご紹介します。秋の味覚にぴったりのこの一本、ぜひチェックしてみてください。
山田錦の産地兵庫県 本田商店の歴史とこだわり
兵庫県姫路市に位置する本田商店は、1921年に創業した伝統的な酒造りを誇る酒蔵です。
特に「龍力(たつりき)」というブランドは、兵庫県産の酒米にこだわり、上質な山田錦を多く使用した酒造りで広く知られています。
近年では、地域活性化にも力を入れており、地元産の酒米や水を使った商品開発や、地元農家との連携を強化しています。
また、国内外での販路拡大にも積極的で、兵庫の地酒を世界に広める役割を果たしています。
伝統と革新を融合させた本田商店の酒は、地域の誇りを感じさせるとともに、その確かな品質で多くの日本酒ファンを魅了しています。
本田商店と山田錦
本田商店の酒造りの核心には、兵庫県産の山田錦があります。
特に注目すべきは、特A地区と呼ばれる地域で栽培された山田錦の使用です。
山田錦は「酒米の王」と称されるほど日本酒において最高品質とされており、特A地区はその中でも最も優れた栽培条件を備えた場所とされています。
この地域の土壌や気候条件が、豊かで旨味のある酒米を生み出すため、本田商店はこの特A地区産の山田錦に強いこだわりを持っています。
特A地区で育てられた山田錦は、粒が大きく、心白(米の中心部の白い部分)が均一で、これが醸造過程で理想的な発酵を引き出す要因となります。
本田商店の代表的なブランドである「龍力(たつりき)」は、この特A地区の山田錦を使用した酒として、米本来の甘みや旨味を最大限に引き出す酒造りが行われています。
近年では特A地区の中でも特に優れた土壌条件を持つ農家と、全国初となる専属栽培契約を結んでいます。この契約のもと、有機肥料の使用や低農薬栽培、独特の「への字型栽培」や稲木掛けによる自然乾燥など、農家と協力して最高品質の山田錦を生産する取り組みを行っています。
また、2018年まで京都大学大学院農学研究科の土壌研究室と連携し、山田錦の土壌に関する研究を進めていました。この研究を通じて、特A地区内でも地域ごとに土壌の特性や成分が異なることが明らかになりました。
本田商店はその知見を活かして、独自の「龍力」ブランドにふさわしい山田錦のテロワールを追求しています。
龍力 播州辛口 特別純米 ひやおろし
使用米 | 兵庫県産山田錦100% |
精米歩合 | 65% |
アルコール度数 | 15度 |
味わい
その名の通り辛口の味わいが特徴です。
飲み口はすっきりとしていて、キレのある辛口ですが、口に含んだ瞬間に広がる米の旨味がしっかりと感じられます。繊細でありながらも力強い味わいが楽しめます。
また、ひやおろしならではの熟成感が、全体にまろやかさと深みを与えています。
バランスの取れた辛さと旨味が、飲み飽きしない心地よい余韻を残します。
冷から燗まで幅広い温度帯で楽しめます。
香り
上品で控えめな香りが特徴です。
フルーティーな香りは強すぎず、ほのかなリンゴや熟した果実のニュアンスが感じられます。
また、熟成によるわずかなナッツのような香ばしさが、香り全体に深みを加えています。
華やかすぎない落ち着いた香りが、食中酒としての役割をしっかりと果たしています。
料理とのペアリング
すっきりとした辛口のため、脂の乗った魚料理や、天ぷらなどの揚げ物と合わせると、口の中をリフレッシュさせてくれます。
また、秋の味覚である焼き秋刀魚やキノコを使った料理との相性も抜群で、豊かな旨味が料理の風味を引き立てます。
秋限定の味わい「龍力 ひやおろし」―おさけとでしか味わえないペアリング体験を
「龍力 播州辛口 特別純米 ひやおろし」は、秋の味覚にぴったりな一杯です。
この季節限定の特別な日本酒を、当店でお楽しみください。
秋の旬の食材を使った料理との絶妙なペアリングもご紹介いたします。
ご接待やお顔合わせにも使っていただける個室や半個室もご用意がございますので、ぜひ「おさけと」で、ゆったりとしたひと時をお過ごしください。