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〔スタッフ研修〕和食日和おさけと×泉橋酒造

2022年10月2日
とっても気持ちよい秋晴れの日、
おさけとスタッフで、神奈川県海老名にある栽培醸造蔵・泉橋酒造さんにお邪魔してきました!

泉橋酒造さんは、地元神奈川で酒米栽培から手掛ける全量純米蔵。
蔵の周りには、山田錦・雄町・楽風舞の田んぼが広がっています。

泉橋酒造さんはより良い米・お酒造りのために、
「土づくり」、「減農薬栽培」、「整粒歩合の向上」、この3点を大切にしています。

まずは田んぼから見学させていただきました。
日本酒の教科書を読むと、山田錦は背が高い、と必ず書いてあります。
食べるご飯の田んぼを見たことがない人でもびっくりするほど、本当に背が高い!
豊穣の季節、山田錦や雄町は大きな穂をつけて雄大に風に揺れています。
泉橋酒造さんならではの米である「楽風舞」は、比べると少し小さめ。
秋のいづみ橋の代名詞でもあるとんぼが、田んぼの中を悠々と飛び交っていました。

栽培醸造部の高橋さんにお話を伺いました。
蔵の周りにある田んぼは、お酒造りをする蔵人さんがお米作りをしています。
先述の通り、栽培は減農薬。
つまり、人の手がたくさん必要になります。
苗を植えた直後の除草に使用する道具、
稲が育ってきてからの道具、
稲の様子を観察する最近の研究機材などなど、詳細にご紹介いただきました。

さて、蔵の中に入ります。

まずは精米機。
精米機を持っている酒蔵さんというのは、実はとても少ないんです。
米どころには大きな精米所がありますが、
神奈川県には、精米所はありません。
精米されたお米を購入する蔵がほとんどだということですね。
精米後に、お米に残る水分の調整の仕方などで、
お米を水に浸漬するときの注意点や扱い方が変わってくるのだそうです。
田んぼや生産者さん、その年の天候などによって、
精米やその後の水分調整にかける時間を変更し、
酒造りに適した理想のお米に仕上げます。
ここからすでに、職人の技が光っているのです。

続いてお米を蒸し上げる釜。
昔ながらの、大きな和釜です。
見学の日はまだまだ暖かい陽気でしたが、
酒造りのメインシーズンは冬。
早朝にこの窯から湯気が立ち上る光景を想像すると、圧巻です。

酒母の仕込みがもう始まっていました。
見せていただいたのは、泉橋の真骨頂・生酛仕込みの酒母。
お酒造り全般に言えることですが、
生酛の酒母は、とくに温度管理が重要。
温度を上げて酵母を元気にさせて増やし、温度を下げて落ち着かせる、
という作業を繰り返し繰り返し行います。
グラフにしたときに品温経過がギザギザするほど、
美味しく複雑な味わいの生酛ができあがるのだとか。
温める時には、
暖気(だき)と言われる酒造道具を使います。
お湯を入れて、もろみの真ん中に投入します。
大きな湯たんぼですね。
酒母はまだまだ固い、おかゆより硬い状態から発酵がすすみます。
とてもとても大変な作業です。

この酒母を使って、もろみを作る作業になるのですが、
それはまだこれから。
大きな仕込みタンクや貯蔵タンク、
酒粕を使って作る焼酎の蒸留器などを見せていただいて、
今度は机に座って勉強会。
スタッフの待ちに待った、試飲会でもあります(笑)

お米の栽培から見せていただいた後に日本酒に向き合うと、
気持ちが引き締まりますね。

いづみ橋 恵 青ラベル 純米吟醸
いづみ橋 秋とんぼ 雄町 きもと純米
いづみ橋 秋とんぼ 楽風舞 純米吟醸
いづみ橋 秋とんぼ 山田錦 きもと純米
いづみ橋 純米大吟醸 楽風舞
山田十郎 純米梅酒

とっても贅沢なラインナップでした。
しっかり味わって、知識も身に付けさていただきました。

日本酒の日の翌日、仕込みが始まったばかりのとても忙しい中、
私たちのために時間を作っていただきました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
おさけとに来ていただいたお客様に、
いづみ橋の魅力、どんどん伝えていきたいと思います!

泉橋酒造さん公式HP
https://izumibashi.com/

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