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日本酒の「生酒」とは?生詰めや生貯蔵との違いや特徴も解説

日本酒には、さまざまな種類がありますが、
その中でも「生酒」という言葉を聞いたことがありますか?
「生酒」は、火入れという加熱処理を一切しない日本酒のことで、
フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。


「生酒」の他にも、日本酒には「生貯蔵酒」と「生詰め酒」という種類があります。
それぞれどう違うのでしょうか?
今回は、「生酒」の定義と、「生貯蔵酒」と「生詰め酒」との違いについて解説します。

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「生酒」とはそもそも何か

「生酒」とは、醪(もろみ)を搾った後に一切の加熱処理をしない日本酒のことです。
日本酒は、米と水と麹という3つの素材から作られますが、
その製造過程で’’火入れ’’という加熱処理を行います。
火入れとは、日本酒に熱処理を加えることで、殺菌や品質の安定化を図る作業です。
通常は醪を搾った直後と出荷前の2回行われますが、
1回だけ行ったり、全く行わなかったりする場合もあります。
上記の工程を行わず、火入れを一切しない日本酒のことを「生酒」と呼びます。

「生貯蔵酒」「生詰め酒」の違い

「生酒」の他に「生」のワードが入る日本酒で、
「生貯蔵酒」と「生詰め酒」という種類があります。
それぞれどう違うのでしょうか?

「生貯蔵酒」とは

貯蔵前に火入れをせず、出荷前に火入れをする日本酒のことです。
生酒のようなフレッシュさと火入れの安定感を兼ね備えており、
貯蔵中に熟成が進むため、やや熟成感があります。

「生詰め酒」とは

前者とは異なり、貯蔵前に火入れをし、出荷前に火入れをしない日本酒のことです。
火入れしたことで酸味が落ち着き、まろやかで甘味のある味わいが特徴です。

それぞれの違い

「生酒」「生貯蔵酒」「生詰め酒」の違いは、以下の表にまとめられます。

種類貯蔵前の火入れ出荷前の火入れ味わいの特徴
生酒なしなしフレッシュでフルーティー
生貯蔵酒なしありフレッシュさと安定感のバランス
生詰め酒ありなしまろやかでとろみのある旨味

「生酒」と火入れしてある酒との違いは?

火入れしてある酒との違いは、以下の点にあります。

  • 香り:
    生酒は、酵母や酵素の香りが強く、フルーティーで華やかな香りがあります。
    火入れしてある酒は、火入れによって酵母や酵素の香りが抑えられ、
    穏やかでまろやかな香りがあります。
  • 味:
    生酒は、酸味や苦味が強く、キレのある味わいがあります。
    火入れしてある酒は、酸味や苦味が落ち着き、甘味や旨味が増す味わいがあります。
  • 口当たり:
    生酒は、炭酸ガスが多く含まれ、シュワッとした口当たりがあります。
    火入れしてある酒は、火入れによって炭酸ガスの生成が止まり、
    なめらかでとろみのある口当たりがあります。


「生酒」はお刺身やサラダ、酢の物と合わせるのがおすすめ

以上が、「生酒」の定義と、「生貯蔵酒」と「生詰め酒」の違いについての説明でした。
日本酒の種類によって、味わいや香りが変わりますので、
ぜひ、自分の好みに合ったお酒を探してみてください。

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