ジャーナル
【能登 白藤酒造店】被災した蔵から救い出された「輪島物語」
白藤酒造店について
白藤酒造店は、石川県能登半島 輪島に位置する歴史ある酒蔵です。
この蔵元は、自然豊かな能登の環境を活かし、地元の米と水を使った日本酒造りに専念しています。
創業からの長い歴史の中で、伝統的な製法を守りつつも、新しい挑戦を続けています。
白藤酒造店の酒は、地元の人々に愛されるだけでなく、全国の酒好きにも高い評価を得ています。
詳しくは下の記事をぜひご一読ください。
レスキュー酒「輪島物語 純米酒」
地震の後に救い出された「醪」
2024年の元旦、能登半島を襲った大地震により、白藤酒造店も蔵が倒壊するなどの甚大な被害を受けました。
倒壊した蔵には、発酵途中の醪(もろみ)が入ったタンクが4本。
「醪」は、日本酒の原料である米と水が発酵する過程で生まれるものです。
酒造りにおいて、この段階が非常に重要であり、品質に大きく影響します。
被災した蔵から「醪」を救出しようと、震災から約10日後に福島県の「鈴木酒造店」の鈴木氏と「高橋庄作酒造店」の高橋氏が駆け付けました。
両氏の協力により蔵の中のタンクから何とか救出された醪。
そのまま石川県羽咋(はくい)市の御祖(みおや)酒造に運び込まれ、御祖酒造の横道杜氏が上槽し、瓶詰めまで行われました。
そうして出来上がったのが、今回の「純米酒 輪島物語」です。
震災以降に管理ができなかったことで、発酵が進み、いつもより辛口に出来上がっているとのこと。
(白藤酒造店公式Instagramより)
様々な人の想いのこもったこちらのお酒。
お客様に大切に飲んでいただけるよう、私たちもしっかりとその想いを伝えていきます。
味わい
この酒は、口に含むと豊かな米の旨味と共に、ほんのりとした甘みが広がります。
後味にはほのかな酸味があり、バランスの取れた味わいが特徴です。
蔵元さんも仰っている通り、いつもの「輪島物語」よりは辛口な仕上がりとなっています。
香り
香りは、フレッシュな果実のような香りと、発酵による複雑なアロマが感じられます。
米本来の香りがしっかりと残り、香りの奥深さが楽しめます。
料理とのペアリング
シンプルな和食との相性は抜群で、刺身や天ぷら、焼き魚などの料理と共に楽しむと、その旨味が引き立ちます。
また、煮物や炊き込みご飯ともよく合い、食卓を豊かに彩ります。
能登の酒を飲んで復興の支援をする
能登の酒を飲むことは、被災地の復興支援に直結します。
白藤酒造店が手がける「輪島物語 純米酒」は、その一例です。
この酒を飲むことで、地元の経済を支え、被災地の復興に貢献することができます。
被災地の日本酒を楽しみながら、地域の復興に参加する。
そんな新しい形の支援活動を、我々は提案します。