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〔おさけの会〕来福酒造×和食日和おさけと日本橋室町

2025年4月26日

日本酒と和食の至高のペアリングをお楽しみいただくイベント「おさけの会」。
今回は茨城県の来福酒造より、頭を務めていらっしゃる吉川様をお迎えいたしました。
未発売の泡酒などを含め、「今季特に力を入れた」日本酒をご提供いたしました。
花酵母を活用した独自の醸造技術について、深くて濃いお話をたくさん伺いました。

【未発売の泡酒】来福 STELLA CADENTE

名前の「STELLA CADENTE」は、イタリア語で「流れ星」の意味。
未発売の瓶内二次発酵の甘めのスパークリング。
酵母はベゴニアを使用。
今期の製造レシピで造るのは今年で最後だったそうで、来期からはまた違う製造レシピで醸造していくとのことです。
他では中々飲むことのできない特別なお酒をご用意してくださいました。
こちらで乾杯し、最初のお料理をご提供いたしました。

【先付】浅蜊と蓮芋のお浸し
【小吸物】鯛の潮汁

優しいお出汁の味わいと香りがお客様にも大変ご好評をいただきました。

来福 純米大吟醸 愛山×【前菜】八寸八種盛り合わせ

おさけと名物!彩り八寸八種盛り

新馬鈴薯摺り流し
鯛の子生姜煮
枝豆豆乳豆富
大和芋納豆磯辺揚げ
焼干し芋クリームチーズ
蛸山葵
鶏松風鉄扇
桜海老と根三つ葉酢味噌掛け

今回は茨城県の酒造さんということで、納豆や干し芋などの名産を前菜に取り入れました。
干し芋はお店でしっかり蒸かして干して、甘みを引き出し、塩味のあるクリームチーズを挟み込んだことでお酒のアテにぴったりの味わいに仕上がっていました。

お酒はバラ酵母を使用した上品でやわらかい甘さの純米大吟醸。
色々な味わいの楽しめる前菜、どれにもよく合う味わいでした。

来福 純米吟醸 超辛口×【御造里】平目杉盛と鮮魚二種盛り合わせ

スズキの洗い、平目の杉盛り、マグロ刺身

この超辛口も、乾杯酒と同じくベゴニアの花酵母を使用しているそうです。
同じ酵母を使用しても、他の要素で香りも味わいも変わってくるのが日本酒の面白いところですね。

活け締めにしたスズキのあらいは、臭みが全くなくお醤油が無くても食べられちゃいます。
コリコリした食感もたまりませんでした。

来福 純米吟醸 愛山×【焼物】丸茄子海鮮胡麻味噌焼き

ふくよかな甘みを愉しめる愛山の純米吟醸は、来福のフラッグシップとも言える逸品です。
口当たりは柔らかですが後味がキレるので、濃厚な味噌の風味が感じられる焼物とのペアリングは上手にはまりました。

Raifuku sparkling×【箸休め】筍木の芽寿し 新生姜甘酢漬け

1杯目の泡酒との違いを比べてみてほしいとのことで、このタイミングで2つ目のスパークリングをご提供しました。
こちらは瓶内二次発酵ではなく炭酸ガスを注入している日本酒スパークリング。
ふんわりした甘さが特徴的だった最初の泡酒とは違い、爽やかでドライなキレのあるお酒です。

箸休めの付け合わせでお出しした「新生姜甘酢漬け」は自家製です。
あえてスライスせずにゴロっとひと口大で。
これだけでぐいぐいお酒がすすんじゃいます。

来福 純米吟醸 山田錦×【蓋物】糸撚鯛蓮蒸し 銀餡掛け

兵庫県産の山田錦を100%使用し、月下美人の花酵母を合わせた一本。
優しい甘みと酸のバランスが良く、大変飲みやすい逸品です。
ラベルもピンクでかわいい。

糸撚鯛蓮蒸しは、蓮根のすりおろしを卵白と混ぜ合わせ、きくらげや蓮根(固形)などといっしょに蒸して真丈のようにしたものを、銀餡とともにお召し上がりいただきました。

来福 純米大吟醸 別誂×【食事】白魚の搔き揚げ素麺

この別誂は、桜の花酵母を使用。
この酵母は酸が出すぎてしまう特徴があるということで、この酸を出しすぎないようにすごく気を付けたとのこと。
芳醇に香る吟醸香が愛山の甘みと合わさり長い余韻を楽しめます。

御食事の〆は素麺でさっぱりといただきました。

【〆のお酒】Raifuku Mellow

食後酒には貴醸酒です。
熟成させていない生酒を仕込み水の一部に使用しているということで、熟成されていない分、フレッシュな甘みを感じられました。
中々他の貴醸酒では感じられないクリアでライトな味わいでした。

あとがき

改めてご参加いただいた皆様、茨城よりお越しいただいた吉川様、本当にありがとうございました。
今回は醸造部の頭(杜氏の補佐役)に来ていただいたことで、かなりコアな酒造りのお話も伺うことが出来ました。
杜氏が変わって初の仕込みだったということで、今までよりも「もっと良い酒を造りたい」と気合が一層入った中での酒造りだったそうです。
その中でも「STELLA CADENTE」「純米吟醸 山田錦」「純米大吟醸 別誂」は吉川様がメインで担当をしたということで、より深い思い入れがあるそう。
今まで聞いたことが無いような機械や精米のお話などを伺い、スタッフとしても大変勉強になる一夜でした。

御食事もどれも大変ご満足いただけたようで、「美味し~!」のお声をたくさん聞くことができ、我々もほくほくでした。
いくつか試食させてもらったのですが、私のベストヒットは自家製新生姜甘酢漬けです!
「来福 純米吟醸 超辛口」とも凄く合いました・・!

おさけとの某スタッフと吉川様が大学時代の同期だったということで実現した今回の会、今後も色んなご縁を大事にしていきたいです。

さて、次回は5月10日に「越後雪紅梅」を醸す長谷川酒造さまを、おさけと神保町にお招きします。
しずく取り大吟醸などの貴重な一本や、「四季を旅するお酒」の夏酒「長岡の花火」など、この時季ならではのお酒もご提供いたします!
お時間の合う方はぜひ、神保町にお越しくださいませ。
皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。

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